淵底(読み)えんてい

精選版 日本国語大辞典 「淵底」の意味・読み・例文・類語

えん‐てい【淵底】

[1] 〘名〙
ふちの底。深い水の底。〔日葡辞書(1603‐04)〕〔張正見‐応龍篇〕
② (━する) 物事究極のところ。おくそこ。また、奥まできわめること。
高野山文書‐嘉禎元年(1235)一〇月二五日・関東御教書「尋明淵底、可御成敗也」
※報恩録(1474)下「道体にも淵底させず」
[2] 〘副〙 ふかく。くわしく。
実隆公記‐文明一五年(1483)一〇月一三日「予淵底所相知也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「淵底」の意味・読み・例文・類語

えん‐てい【×淵底】

深い水の底。
物事の奥深いところ。おくそこ。
(副詞的に用いて)深く。詳しく。
「―しりてしかけたる方便てだておそろし」〈浮・昼夜用心記〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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