淵・潭(読み)ふち

精選版 日本国語大辞典 「淵・潭」の意味・読み・例文・類語

ふち【淵・潭】

〘名〙
① 水がよどんで深くなった所。川の流れが滞って、深く水をたたえたところ。
※続日本紀‐宝亀元年(770)三月歌謡「布知(フチ)も瀬も 清く清けし 博多川 千歳を待ちて 澄める川かも」
② たやすく抜け出ることのできない深み。なかなか浮かび上がることのできない苦しい境遇。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉四「借金の淵(フチ)に日を暮るも」

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