深海堆積物(読み)しんかいたいせきぶつ(英語表記)abyssal sediment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「深海堆積物」の意味・わかりやすい解説

深海堆積物
しんかいたいせきぶつ
abyssal sediment

深海底に分布する堆積物プランクトン遺骸火山灰宇宙塵などによって形成されたものとみられる。石灰質軟泥ケイ質軟泥および遠洋性粘土 (→赤粘土 ) がある。

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世界大百科事典(旧版)内の深海堆積物の言及

【海底堆積物】より

… 1872‐76年にイギリスのチャレンジャー6世号は世界を周航し,約1万2000個の海底堆積物を採集,これによって近代的な海底堆積物の研究が開始された。第2次世界大戦以後,海洋研究が世界的に盛んとなり,1968年以降グローマー・チャレンジャー号による深海掘削計画(DSDP)や,マンガン団塊の開発のための調査・研究にともなって,深海堆積物の採取法や分布などがよくわかってきつつある。 海底堆積物は水を多量に含んでおり,最初は軟らかいが,長年月にわたって連続的に堆積すると,古いものほど埋没して,その重量によって粒子と粒子の間の孔隙が小さくなって含水率が小さくなり,徐々に固まってくる。…

※「深海堆積物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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