淡水漁業(読み)たんすいぎょぎょう(英語表記)freshwater fisheries

日本大百科全書(ニッポニカ) 「淡水漁業」の意味・わかりやすい解説

淡水漁業
たんすいぎょぎょう

河川湖沼などの淡水域で行われる漁業で、普通、内水面漁業といわれる。魞(えり)、簀立(すだ)てなどの定置網や、刺網、簗(やな)、引網投網(とあみ)、四手(よつで)網、釣り、貝掻(かいか)きなどの漁具により、サケ・マス類、アユワカサギフナコイシジミなどを漁獲する。

[吉原喜好]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「淡水漁業」の意味・わかりやすい解説

淡水漁業
たんすいぎょぎょう
freshwater fisheries

川や湖など,淡水にすむ魚介類を対象として行なわれる漁業。一般に漁業が海水魚を対象としているのと区別するために使われる。対象となる魚はウナギコイニジマスなどが多い。日本における年間漁獲量は 11万2000t(1990)ほどであるが,河川汚染の影響や地域開発,生息環境悪化資源減少等により近年減少傾向にある。養殖業(→養殖)は 9万7000t(1990)と,ほぼ横ばい状態である。

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百科事典マイペディア 「淡水漁業」の意味・わかりやすい解説

淡水漁業【たんすいぎょぎょう】

淡水の河川・湖沼などで行われる漁業内水面漁業とほぼ同義であるが塩湖などを除く。

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改訂新版 世界大百科事典 「淡水漁業」の意味・わかりやすい解説

淡水漁業 (たんすいぎょぎょう)

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世界大百科事典(旧版)内の淡水漁業の言及

【内水面漁業】より

…広義には内水面養殖業も含める。塩水湖,汽水湖なども含まれるので,厳密には淡水漁業と一致しないが,淡水生物を対象とする漁業と考えて大きなまちがいはない。おもな漁獲物はサケ・マス類,ワカサギ,アユ,コイ,フナ,ウナギ,ドジョウ,シジミなどで,養殖業も含めれば観賞用のキンギョ,ニシキゴイ,さらには淡水真珠なども生産されている。…

※「淡水漁業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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