液体ホーニング(読み)えきたいホーニング(英語表記)wet blasting; liquid honing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「液体ホーニング」の意味・わかりやすい解説

液体ホーニング
えきたいホーニング
wet blasting; liquid honing

細かい砥粒と水の混合液 (防錆剤を含むことがある) をノズルから高速で噴射して工作物の表面を仕上げる加工法で,液体ホーニング盤と呼ばれる機械を用いる。この加工法は表面を一様な微細凹凸状態 (梨地面という) にすることを目的とし,加工された表面は硬化して疲れ強さや耐摩耗性が向上する。複雑な形状物体にも容易に適用されるので,メッキや塗装面の下地仕上げ,錆取り,鋳物表面の清掃などに利用され,工業製品のみでなく,美術工芸品にも広く応用されている。 (→ショットブラスト )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android