消化器・腎臓障害を起こす植物毒(読み)しょうかき・じんぞうしょうがいをおこすしょくぶつどく(英語表記)Plant toxins to cause digestive or renal disorder

六訂版 家庭医学大全科 の解説

消化器・腎臓障害を起こす植物毒
しょうかき・じんぞうしょうがいをおこすしょくぶつどく
Plant toxins to cause digestive or renal disorder
(食中毒)

 サトイモ科の植物やタデ科ダイオウの葉、ギシギシ、スイバ、またホウレンソウなどは、十分に湯通しをしないと胃腸障害を起こし、腎臓シュウ酸カルシウムが沈着して腎機能を障害します。

 マメ科のトウアズキは、誤食により有害蛋白質のアブリンによる胃腸障害を生じ、腹痛嘔吐を引き起こします。また、トウダイグサ科トウゴマ(ヒマ)の種子は、下剤として使われるヒマシ油原料になりますが、有害蛋白質のリシンを含んでいます。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android