海野宿(読み)うんのじゆく

日本歴史地名大系 「海野宿」の解説

海野宿
うんのじゆく

[現在地名]東部町大字本海野

近世北国脇往還沿いにある本海野もとうんの村の宿駅で、上田宿(現上田市中央)小諸こもろ宿(現小諸市大手町)の中間、千曲川北岸にある。

宿の成立を旧藩郡方控(矢島文書)は「寛永二年(一六二五)宿場となる。蓋し田中宿のみにては往来宿役勤め兼ねしを以てなり」と記し、田中宿を補助するために設置された。初め本海野のみであったが、「寛永八辛未年満水ニ流、只今之新田ヘ罷出申候」と、海野新田が本海野西側に起立された。宿勤は「海野と田中ハ半月代りに宿役を務るなり」(善光寺道名所図会)と、下の一五日間を勤め、田中宿と合宿であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「海野宿」の解説

海野宿

長野県東御(とうみ)市本海野(もとうんの)にある、江戸時代北国街道の宿場町跡。江戸時代には本陣脇本陣と伝馬屋敷59軒、旅籠23軒を抱える大規模な宿場であった。古い家並みがよく保存されていることから、現在は観光地となっている。国の重要伝統的建造物群保存地区。「北国街道」の名で「日本の道百選」(建設省)にも選定されている。

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事典・日本の観光資源 「海野宿」の解説

海野宿

(長野県東御市)
信州の民家・街並百選指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

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