海石榴市(読み)つばいち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海石榴市」の意味・わかりやすい解説

海石榴市
つばいち

つばきいち」とも読む。奈良県桜井市三輪付近にあった古代の市。飛鳥地方の要衝として,大和時代から栄え,『日本書紀』『万葉集』などにもみえる。平安時代になって,長谷寺参詣が盛んに行われるようになると,この市は,その山口にあたっていたために,特に栄え,「椿市」とも書かれた。

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旺文社日本史事典 三訂版 「海石榴市」の解説

海石榴市
つばいち

古代,大和三輪山の南西山麓に設けられた市
「つばきいち」とも読む。現在の桜井市金屋付近。古来より交通要地で,6世紀ごろから開市。7世紀には最も盛んとなり,歌垣 (うたがき) も行われた。

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