海恕(読み)カイジョ

デジタル大辞泉 「海恕」の意味・読み・例文・類語

かい‐じょ【海×恕】

海のように広い度量で、相手を許すこと。多く手紙などで「御海恕」の形で用いられる。「失礼の段何とぞご海恕ください」
師亦またさいわいに―するあれど」〈菊亭香水・世路日記〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「海恕」の意味・読み・例文・類語

かい‐じょ【海恕】

〘名〙 海のように広い心で、ゆるすこと。多く「御海恕」の形で用いる。海容
※狩野亨吉宛夏目漱石書簡‐明治二六年(1893)一〇月二七日「偖当夏中は御多忙の処度々参上毎度意外の長座定めて御邪魔の事と存候無遠慮の段御海恕可被下候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android