精選版 日本国語大辞典 「浮沈」の意味・読み・例文・類語
うき‐しず・む ‥しづむ【浮沈】
〘自マ四〙
① 波の動きなどにつれて、浮いたり沈んだりする。
② (「浮き」と「憂き」をかけて) 嘆き悲しむ。嘆き苦しむ。涙などの縁語。
※元真集(966頃か)「きみこふとわれぞなかれていはるべきなみだのかはのうきしづみつつ」
③ (比喩的に) 栄えたり衰えたりする。
※光経集(1230頃か)「うきしつむ後のうき世をおもひしれこころのほかの心やはある」
うき‐しずみ ‥しづみ【浮沈】
〘名〙
① 浮いたり沈んだりすること。〔文明本節用集(室町中)〕
② 栄えたり衰えたりすること。ふちん。栄枯盛衰。
ふ‐ちん【浮沈】
〘名〙
① 浮いたり沈んだりすること。うきしずみ。
※菅家文草(900頃)三・秋「涯分浮沈更問レ誰、秋来暗倍客居悲」
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