浮世風(読み)ウキヨフウ

デジタル大辞泉 「浮世風」の意味・読み・例文・類語

うきよ‐ふう【浮世風】

当世風。江戸初期の享楽的な風俗についていった語。
江戸風2」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「浮世風」の意味・読み・例文・類語

うきよ‐ふう【浮世風】

〘名〙
① 当世風の意で、近世初期の享楽的・好色的な身なりや風習についていう。
浄瑠璃・京四条おくに歌舞妓(1708)一「とうじ天下にかくれなき、今川仲秋と申す御身もうき世ふう」
② 俳諧流派の一つ。宝井其角晩年の洒落風をうけ、闊達自在な享楽的気分を中心にした江戸座俳風から出たもので、江戸風とも称され、元文(一七三六‐四一)の頃に行なわれた。そのうち、とくに、二世巽窓湖十一派の俳風をいうことが多い。
※俳諧・江戸返事(1768)「御尋の江戸風うき世風といへるは、此其角の余裔なるべし」

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