精選版 日本国語大辞典 「浮・浮子・泛子」の意味・読み・例文・類語
うき【浮・浮子・泛子】
〘名〙 (動詞「うく(浮)」の連用形の名詞化)
① 浮くこと。
② =うきき(浮木)〔色葉字類抄(1177‐81)〕
③ 釣り用具の一つ。水面に浮かせ、魚がえさをくわえたのを知るために用いるもので、数多くの種類がある。うけ。うけき。〔俚言集覧(1797頃)〕
⑦ 鼈甲(べっこう)の合わせ目にできたすきま。
※洒落本・青楼昼之世界錦之裏(1791)「わたしが此ぢうのかうがいネ、うきがでんした」
⑨ (ウキ) 謡曲の音階の一つ。今までうたい続けてきた音より半音階高めてうたう音階。たとえば、中音より半音階高いものを中(ちゅう)のウキ、上音より半音階高いものを上(じょう)のウキなどという。その符号は「ウ」で示される。また、単に高めにうたう場合にも用いられることがある。
⑪ 腫(は)れ。むくみ。〔浪花聞書(1819頃)〕
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