浮きドック(読み)うきドック

百科事典マイペディア 「浮きドック」の意味・わかりやすい解説

浮きドック【うきドック】

船舶の検査・修理のための浮体構造物。陸上の乾ドックに対して海上に浮かぶので浮きドックという。横断面は凹字形で両端は開放され,多数に区画したポンツーン側壁からなる。ポンツーンに注水,沈下させ船を導入して船台に固定したのち排水すれば船ごと浮上する。乾ドックに比べ敷地を要せず,移動可能などの利点があるが,水深が深いことを必要とし,陸上設備の利用,機材の搬入,人員往来など維持費も高い。数万トンの容量のものまである。
→関連項目ドック

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「浮きドック」の意味・わかりやすい解説

浮きドック
うきどっく

ドック

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の浮きドックの言及

【ドック】より

…日本でも古くから木船用の簡易なドックが用いられていたが,江戸時代末期から明治にかけて西洋型の船が導入されるに伴い,石川島造船所,長崎小菅修船所などに近代的ドックが建造された。
[ドックの種類]
 ドックには使用目的によって修理ドック,建造ドック,係留(船)ドックなどがあり,形態により乾ドック,浮きドックの区別がある。(1)乾ドックdry dock 船が出入りできる深さまで掘り込んで,三方を石,またはコンクリートで固め,長さ方向の一方だけ水面に向かって開き,ここに扉を設けている。…

※「浮きドック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

ワールド・ベースボール・クラシック

メジャーリーグ機構、メジャーリーグ選手会が音頭をとってスタートした野球の世界一決定戦。2006年の第1回は16カ国が参加。4組に分かれて1次リーグを行い、各上位2カ国が米国に移って2リーグの2次予選、...

ワールド・ベースボール・クラシックの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android