浜菅(読み)はますげ

精選版 日本国語大辞典 「浜菅」の意味・読み・例文・類語

はま‐すげ【浜菅】

〘名〙 カヤツリグサ科多年草本州の関東以西、四国、九州の海岸砂浜荒地に生える。高さ二〇~四〇センチメートル。地下に走出枝を出し、その先に塊茎をつける。葉は狭線形で稈の基部に数個つく。春、稈頂に数本の花序を出し、濃茶褐色の花穂をつける。漢方では塊茎を香付子(こうぶし)といい、通経・鎮痙(ちんけい)・浄血薬に用いる。漢名、莎草。くぐ。こうぶし。《季・夏》 〔物品識名(1809)〕

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デジタル大辞泉 「浜菅」の意味・読み・例文・類語

はま‐すげ【浜×菅】

カヤツリグサ科の多年草。海辺河原に生え、高さ20~30センチ。葉は堅く、線形。夏から秋、茎の頂に細いほうを数枚つけ、その中心から穂を出す。塊根を漢方で香附子こうぶしといい、薬用 夏》

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動植物名よみかた辞典 普及版 「浜菅」の解説

浜菅 (ハマスゲ)

学名Cyperus rotundus
植物。カヤツリグサ科の多年草,薬用植物

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