浅水波(読み)センスイハ

デジタル大辞泉 「浅水波」の意味・読み・例文・類語

せんすい‐は【浅水波】

波長に比べて水深が十分浅い水面を伝わる波。海の波の場合、浅海波ともいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

海の事典 「浅水波」の解説

浅水波

水深が波長に比べて十分小さい場合の水面を伝わる重力波。浅海波、長波とも言う。位相波速は波長・周期によらず、水深だけで決まり、gを重 力の加速度、hを水深として、√(gh)で与えられる。この式は水深が波長の百分の一以下で1%、二十分の一以下で5%以下の誤差で成り立つ。波高が小さければ水粒子の軌道は波の進行方向の水平 直線往復運動となる。浅水波の仮定の基では、形を変えずに伝わる有限振幅の波は、段波だけで周期的な非線型波は存在しない。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android