流浪(読み)るろう

精選版 日本国語大辞典 「流浪」の意味・読み・例文・類語

る‐ろう ‥ラウ【流浪】

〘名〙
① あてもなくさまようこと。所定めず、さすらい歩くこと。
将門記(940頃か)「新皇は勅して曰く、女人の流浪は本属に返る者、法式の例なり」 〔鮑照‐擬行路難〕
主家を失い封祿を離れること。また、生計の道を失って路頭に迷うこと。〔日葡辞書(1603‐04)〕
浄瑠璃女殺油地獄(1721)下「今死んでは年はもいかぬ三人の子がるらうする」

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デジタル大辞泉 「流浪」の意味・読み・例文・類語

る‐ろう〔‐ラウ〕【流浪】

[名](スル)住むところを定めず、さまよい歩くこと。「流浪の民」「諸国流浪する」
[類語]放浪漂泊流離漂流浮浪うろつくさすらうさまよう出歩くほっつくほっつき歩くほっつき回るぶらつく徘徊彷徨低回右往左往流れ歩く流れ渡る渡り歩く巡る経巡る二転三転回歴遍歴巡行巡回転転

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普及版 字通 「流浪」の読み・字形・画数・意味

【流浪】るろう(らう)

さすらう。晋・陶潜〔従弟敬遠を祭る文〕余(われ)曾(かつ)て學仕して、人事纏綿(てんめん)し、浪してる無く、素志(そむ)かんことを懼る。

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