流注(読み)るちゅう

精選版 日本国語大辞典 「流注」の意味・読み・例文・類語

る‐ちゅう【流注】

〘名〙 (「るじゅう」とも)
正法眼蔵(1231‐53)山水経「人間の水をみるに、流注してとどまらざるとみる一途あり」
身体内部に発生し、膿(うみ)を出し、各所に転移する、治療困難な腫物(はれもの)。りゅうちゅう。〔病名彙解(1686)〕 〔証治準縄‐外科・流注〕

りゅう‐ちゅう リウ‥【流注】

〘名〙
① 流れそそぐこと。また、流し込むこと。るちゅう。
乾坤弁説(1656)亨「水源の流注断滅なきことは」 〔李邕‐嵩岳寺碑〕

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デジタル大辞泉 「流注」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐ちゅう〔リウ‐〕【流注】

[名](スル)
流れ込むこと。また、流し込むこと。
「数国の彊内を経て―する者は」〈西周訳・万国公法
るちゅう(流注)

る‐ちゅう【流注】

結核病巣に生じたうみが、組織の間を流れ下り、離れた場所にたまること。流注膿瘍のうよう。りゅうちゅう。

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普及版 字通 「流注」の読み・字形・画数・意味

【流注】りゆうちゆう

注ぐ。

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