流掛(読み)ながしかける

精選版 日本国語大辞典 「流掛」の意味・読み・例文・類語

ながし‐か・ける【流掛】

〘他カ下一〙 ながしか・く 〘他カ下二〙
① 固定した物にひっかけて流れのままに漂わせる。
平家(13C前)九「水のそこには乱ぐひうって、大綱はり、さかも木つないでながしかけたり」
② 水などを注ぎかける。
太平記(14C後)三一「己が額を突切て、血を面に流しかけ」

ながれ‐かか・る【流掛】

〘自ラ四〙 水などに流されて物にひっかかる。
発心集(1216頃か)四「水に流れゆくくちなはどもの、此蘆にわづかに流れかかりて、次第にくさりつらなりつつ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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