(読み)かつ

精選版 日本国語大辞典 「活」の意味・読み・例文・類語

かつ クヮツ【活】

〘名〙
① 生きること。生きていること。生存
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉六五「琹瑟を教へ以て之が活を為さしむ」 〔史記‐韓信伝〕
② 気絶した人の息を吹き返らせる柔道などの術。
※いさなとり(1891)〈幸田露伴〉五七「高が打って殺せしなれば、活(クヮツ)といふこと知って居らば、造作なく活すことも出来べけれど」
③ (形動) 活発なこと。生き生きとしていること。また、そのさま。
洒落本・交代盤栄記(1754)「すま絹〈略〉此御かた器量よく道中の粧ひ一体活(クヮツ)にして中の町はりあり」 〔杜牧‐池州送孟遅先輩詩〕
名詞の上に付けて接頭語的に用い、「実際のものを見るように生気のある」の意を添える。
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下「小説家にして之を写すはきはめて便宜の多かるのみか活(クヮツ)風俗史をなすに近かり」

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デジタル大辞泉 「活」の意味・読み・例文・類語

かつ【活】[漢字項目]

[音]カツ(クヮツ)(漢) [訓]いきる いかす いける
学習漢字]2年
勢いよく動く。生き生きしている。「活気活況活動活発活躍活力快活
生きる。暮らす。「活魚活殺死活自活生活復活
動きを殺さないで役立てる。「活用
活字」の略。「活版/木活」
「活動」の略。「部活
「活用」の略。「五段活」
「活動写真」の略。「活弁
難読活魚いけうお独活うど

かつ〔クワツ〕【活】

生きること。生きていること。「死中を求める」
気絶した人に意識を取り戻させる術。
活動」の略。さまざまな語の後について、その活動をすることを表す。「美(=美容に関する活動)」
活発なこと。生き生きしていること。
気象も頗る―の方なるゆえ」〈逍遥当世書生気質

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