活魚(読み)かつぎょ

精選版 日本国語大辞典 「活魚」の意味・読み・例文・類語

かつ‐ぎょ クヮツ‥【活魚】

〘名〙 生きている魚。活鱗。生魚
※報恩録(1474)下「貪掛るは死魚だぞ、さわらんこそ活魚の得様だぞ」 〔王建‐寄旧山僧詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「活魚」の意味・読み・例文・類語

かつ‐ぎょ〔クワツ‐〕【活魚】

生きている魚。
[類語]うおさかな魚族稚魚幼魚・若魚・成魚雑魚川魚かわうお川魚かわざかな淡水魚海水魚深海魚熱帯魚回遊魚・暖流魚・寒流魚・出世魚生魚せいぎょ生魚なまざかな生けうお鮮魚青魚光り物猫跨ぎ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「活魚」の意味・わかりやすい解説

活魚
かつぎょ

調理直前まで生かされて供給される魚介マダイ,ヒラメ,イシダイ,イセエビなど高級魚が多く,近年のグルメブームに乗って,東京都中央卸売市場での取り扱い量だけでも年平均6~10%の割合で増加しており,活魚ブームを呈している。活魚輸送は,従来は海上生簀 (いけす) やトラックによる水槽が主だったが,コンピュータで自動制御するハイテク活魚コンテナの開発により,遠隔地からもより生きのよい状態で供給できるようになった。 JRも 1988年から活魚コンテナを導入し,貨物輸送を行なっている。魚を超低温で仮死状態にして運ぶ氷眠活魚流通も行なわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「活魚」の意味・わかりやすい解説

活魚【かつぎょ】

活きたままの状態で小売店旅館料理屋などの生簀(いけす)で飼われ,消費者に供される魚介類をいう。関東では文字通り活きたままの魚を指すが,関西では市場に出す直前に活きている魚ののどを切って活け〆にしたものを指す。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

栄養・生化学辞典 「活魚」の解説

活魚

 生きたまま流通過程を運ばれる魚介類.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の活魚の言及

【活魚輸送】より

…活魚とは生きた魚のことであるが,エビやカニなど魚以外のものも含め,水産動物を生きたままの状態で運ぶことを一般に活魚輸送といっている。養殖や移殖・放流のための種苗(卵または稚魚)を運ぶ場合や,活魚のほうがはるかに市場価格の高い魚介類(コイ,ウナギ,マダイ,フグ,クルマエビなど)を販売する場合に活魚輸送が行われる。…

※「活魚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android