活法（読み）かっぽう

精選版 日本国語大辞典

かっ‐ぽう クヮッパフ【活法】

〘名〙

① 活用する方法。生きた用い方。有効にはたらかす手段。

※古活字本毛詩抄（１７Ｃ前）六「以文不害辞ぢゃ。記の活法ぢゃ」

② その時その時に応じて有効に運用できるおきて。生きた役に立つ法律。

※翁問答（1650）上「よき法度は活法(クヮッホウ)とて、事をさしてさだめぬものにて候」

③ 柔道で、絞め技(わざ)によって落ちた（気絶した）者に施す意識回復法。

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

かっ‐ぽう〔クワツパフ〕【活法】

１ 活用する方法。有効に働かす手段。
２ 柔道で、絞め技で仮死状態となった者に対して施す呼吸復元法。

出典　小学館

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

活法
かっぽう

柔道の人工呼吸法。柔術時代から伝えられてきた独特の蘇生法で，意識を失ったとき，ただちに施して蘇生覚醒させる術とされてきた。現在用いられているものに呼吸活と睾丸活がある。呼吸活は絞技で「落ちた (仮死状態に陥る) 」とき，ただちに胸部，腹部，背部などを強く圧迫して呼吸を促す誘 (さそい) 活，襟活，総活などを施してもとの状態に回復させる方法。また睾丸活は投技などで誤って睾丸に大きな衝撃を受け，激しい疼痛，虚脱，呼吸困難などを起こしたとき，臀部を軽く2～3度畳に打ち当てて回復鎮静させる方法である。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

普及版 字通

【活法】かつぽう

活用法。

字通「活」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」