津蔵淵村(読み)つくらぶちむら

日本歴史地名大系 「津蔵淵村」の解説

津蔵淵村
つくらぶちむら

[現在地名]中村市津蔵淵

初崎はつざき村の西方にあり、伊豆田いつた峠付近から流れ出て東北流する津蔵淵川流域を占める。「土佐州郡志」は「東西五町南北三町、戸凡二十三、其土多石」と記す。古くは「津倉淵」と書き嘉元二年(一三〇四)三月日付の幡多庄津倉淵田畠注進(「蠧簡集」所収金剛福寺文書)に次のようにみえ、この頃当地を含めて具同ぐどう村とよび、当地に一二町ほどの金剛福こんごうふく(現土佐清水市)領があって、同寺領となったのは嘉元元年以前であったことなどが知られる。

<資料は省略されています>

また同月一二日付の前摂政家別当右馬権頭源某袖判御教書(金剛福寺文書)によれば「幡多庄具同村不断丸名内津倉淵壱町」が前右馬権頭から金剛福寺に寄進されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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