津波予報(読み)つなみよほう

精選版 日本国語大辞典 「津波予報」の意味・読み・例文・類語

つなみ‐よほう【津波予報】

〘名〙 地震に伴う津波伝搬速度と地震波速度との差を利用し、津波の到来範囲・時刻規模を予報すること。津波の伝搬速度は早くても毎秒二〇〇メートル程度で、これは地震波の伝搬よりも一桁おそい。規模の大小により、警報注意報に分ける。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

知恵蔵 「津波予報」の解説

津波予報

大地震の直後にその震源位置、マグニチュード(M)などを緊急に求めて、津波発生の有無、津波の規模や高さなどを予測・公表すること。日本では気象庁が実施する。沿岸を66の津波予報区に区分し、必要な区に津波警報津波注意報を発令する。震源域が陸に近い時は数分で津波が来襲するので、海岸で強い揺れを感じた時は、直ちに高台へ避難する方がよい。津波避難ビルが指定されているところもある。

(阿部勝征 東京大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android