津名(読み)つな

精選版 日本国語大辞典 「津名」の意味・読み・例文・類語

つな【津名】

兵庫県淡路島にある郡。かつては淡路島の北半部を広く占めた。〔二十巻本和名抄(934頃)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「津名」の意味・わかりやすい解説

津名
つな

兵庫県淡路(あわじ)島東岸、津名郡にあった旧町名(津名町(ちょう))。現在は淡路市の南東部を占める一地区。旧津名町は1955年(昭和30)志筑(しづき)、生穂(いくほ)、佐野の3町と塩田中田大町の3村が合併して成立。2005年(平成17)淡路、一宮(いちのみや)、東浦(ひがしうら)、北淡(ほくだん)の4町と合併して淡路市となる。国道28号が海岸沿いを走り、本州四国連絡道路(神戸淡路鳴門自動車道)の津名一宮インターチェンジがある。小河川沿いでの米作のほかに、近年では丘陵地を利用して花卉(かき)、野菜類の露地・温室栽培が盛んで、ミカンも多い。真言宗東山寺(とうさんじ)には平安時代の薬師如来(にょらい)立像、十二神将立像(国指定重要文化財)がある。

[吉田茂樹]

『『津名町史』全2冊(1988・津名町)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「津名」の意味・わかりやすい解説

津名
つな

兵庫県南部,淡路市南東部の旧町域。淡路島東部に位置し,大阪湾に臨む。 1955年志筑町,生穂町,佐野町の3町と塩田村,中田村,大町村の3村が合体して成立。 2005年淡路町,北淡町,一宮町,東浦町の4町と合体して淡路市となった。中心集落の志筑は東浦と西浦を結ぶ最短距離の郡家街道の要地で,郡行政の中心地。津名港フェリー基地。志筑川南部の県営埋立地への造船所の進出 (1977) で工業化が始まった。冬も温暖なため花卉栽培が行なわれ,北部の生穂,佐野はその中心。

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改訂新版 世界大百科事典 「津名」の意味・わかりやすい解説

津名 (つな)

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