洞口(読み)どうこう

精選版 日本国語大辞典 「洞口」の意味・読み・例文・類語

どう‐こう【洞口】

〘名〙 (「とうこう」とも) ほらあなの入り口洞窟の口。
本朝無題詩(1162‐64頃)九・秋日六波羅密寺言志〈藤原明衡〉「鐘磬響寒鳴洞口、楼台影到映池心」 〔趙‐早出洞仙観詩〕

ほら‐ぐち【洞口】

〘名〙
茶室などで、床の脇壁などに造った開口部出入り口ではなく、床脇を広くみせるためのもの。上方の形は半円形で、その縁を壁土で塗りめぐらす。
② 洞窟の入り口。
こがね丸(1891)〈巖谷小波一六「洞口(ホラグチ)によりて、中の様子を窺ふに」

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デジタル大辞泉 「洞口」の意味・読み・例文・類語

ほら‐ぐち【洞口】

茶室などで、床の間の脇壁に設けた開口部。床脇を広くみせるためのもの。ふちを壁土で塗りめぐらし、上部は半円形とする。

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普及版 字通 「洞口」の読み・字形・画数・意味

【洞口】どうこう

洞の入り口。明・王守仁〔芙蓉閣、二首、二〕詩 巖下、雲里 洞口、桃千樹 、人の來(きた)るもの無し 惟だ許す、山むを

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