洒落者(読み)しゃれもの

精選版 日本国語大辞典 「洒落者」の意味・読み・例文・類語

しゃれ‐もの【洒落者】

〘名〙
服装動作言語などが洗練されている人。物なれて気のきいている人。風流を解する人。粋人
浮世草子西鶴置土産(1693)四「何が都のしゃれもの、ちらりと見て」
② 着飾った服装をする人。おしゃれな人。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉八「胸の真中花文字を、同じ色に縫ひつけた洒落者もある」
③ 興を添えるような滑稽な文句地口(じぐち)などの巧みな人。滑稽な言動をする人。
咄本・軽口露がはなし(1691)一「今時のわけしりは、〈略〉太鼓といふしゃれものをめしつれてありくなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「洒落者」の意味・読み・例文・類語

しゃれ‐もの【×落者】

服装・動作・言語などが洗練されている人。粋人。
気のきいた服装や化粧をする人。おしゃれに凝る人。
こっけいな言動で人を笑わせる人。
[類語]伊達者スタイリストダンディー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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