注入片麻岩(読み)ちゅうにゅうへんまがん(英語表記)injection gneiss

岩石学辞典 「注入片麻岩」の解説

注入片麻岩

貫入岩体の周辺で,花崗岩質マグマが板状または縞状の岩脈として堆積岩層理面変成岩の片理面に平行に層々迸入貫入して,全部または一部の縞ができた片麻岩[Virlet d'Auut : 1884].この際,原岩と貫入岩との間に反応が行われ,両方とも変化する場合が多い.変成分化作用などによる石英長石質物質の縞が形成されたとされることがある.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android