どろ‐みず ‥みづ【泥水】
〘名〙
① 泥が入りまじって濁っている水。
※玉塵抄(1563)一三「きれい水のすんだみぞがにごってとろ水のみぞに映じて」
② (その
社会を濁ったところ、汚いところとたとえて)
芸者・
娼妓の社会。
苦界(くがい)。
※
滑稽本・
浮世風呂(1809‐13)二「よそのおかみさん達とは勝手が違ふだらう。泥水
(ドロミズ)で腹アふくらした女だよ」
でい‐すい【泥水】
〘名〙
① どろのまじった濁り水。どろみず。
煩悩の
世界、よごれた世界のたとえにもいう。
※
梁塵秘抄(1179頃)二「でいすい掘り得て後よりぞ、妙法蓮花は開けたる」 〔
韓愈‐贈崔立之詩〕
※
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二七「父の為めに泥水
(デイスイ)に沈み、終に
操節を誤るに至らんのみ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「泥水」の意味・読み・例文・類語
でい‐すい【泥水】
1 どろがまじって濁った水。どろみず。
2 ボーリング作業に使う、比重の大きい鉱物の微粒子を調合した水。掘管内を通して圧入し、掘りくずとともに地表に回収する。
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世界大百科事典(旧版)内の泥水の言及
【泥水検層】より
…坑井の掘削に用いる泥水ならびにそれに混在する掘屑を分析し,地層中の炭化水素濃度,岩質等を調べる方法。坑井の掘削には循環泥水を用いるが,地層中の炭化水素はこれに溶け込むので,地表に再び返ってくる泥水と掘屑を調べれば石油,天然ガスの兆候などを知ることができる。…
※「泥水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」