法規(読み)ほうき(英語表記)Rechtssatz

精選版 日本国語大辞典 「法規」の意味・読み・例文・類語

ほう‐き ハフ‥【法規】

〘名〙 法律規則。特に、その中で国民権利義務影響をおよぼす規定をさすこともある。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二「法規の存する所、全く之を政府維持に附せば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「法規」の意味・読み・例文・類語

ほう‐き〔ハフ‐〕【法規】

法律と規則。特に、その中で国民の権利・義務にかかわるもの。「法規に照らす」「交通法規
[類語]法制法令法例法律ロー国法公法法典法度はっと典範条令条規禁令法網ほうもうのり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「法規」の意味・わかりやすい解説

法規
ほうき
Rechtssatz

最も広い意味では法規範一般をさすが,公法学では特に,国民の権利義務に関する法規範をさす。この後者の意味での法規の観念は,国民の権利義務に関する法規範は議会によって定立されなければならないとする考えに基づいて,19世紀の立憲君主制のもとのドイツにおいて形成された。しかし,この考えは特別権力関係において権利または自由を制限する規範や行政組織に関する規範は法規ではなく,したがってこれらの規範の定立には議会の同意は必要ではないとするものであったため,最近では,法治主義観点からこの意味での法規の観念の有効性に疑問を示す者がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

普及版 字通 「法規」の読み・字形・画数・意味

【法規】ほうき

規定。

字通「法」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android