法憧寺(読み)ほうどうじ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「法憧寺」の意味・わかりやすい解説

法憧寺
ほうどうじ

北海道松前郡松前町字松城にある曹洞(そうとう)宗の寺。山号は大洞山(だいどうざん)。本尊釈迦牟尼(しゃかむに)仏。1490年(延徳2)(あるいは1470年=文明2)に天室宗源(そうげん)を開山として創建された北海道では由緒ある禅寺である。松前家3代藩主義広(よしひろ)、4代季広(すえひろ)によって再興され、以来、松前家の菩提寺(ぼだいじ)として栄えた。1868年(明治1)箱館(はこだて)戦争で堂塔は全焼し、現本堂はその後再建されたものである。寺宝に明兆(みんちょう)筆と伝える十六羅漢図などがある。

菅沼 晃]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例