沿岸霧(読み)えんがんぎり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「沿岸霧」の意味・わかりやすい解説

沿岸霧
えんがんぎり

沿岸部にかかる。普通は海霧(うみぎり)が沿岸に流れてきたものや海上にできる蒸気霧をいうが、寒流陸地に接する地域で沿岸に生じる霧もある。日本では沿岸地帯に都市や工業が発達しているので、沿岸霧は海陸交通の支障となることがある。

[大田正次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の沿岸霧の言及

【霧】より

…(e)都市霧 都市内や工場周辺では煙や粉塵が多く,これが凝結核になって霧が発生しやすい。(f)沿岸霧 海岸や湖岸地域に発生する霧。地面の暖かい空気が冷たい水面へ流れる場合,水面の湿った暖かい空気が冷たい沿岸域へ流れる場合,海で発生した海霧が沿岸域へ流れ込む場合の三つの移流霧と,暖かい水面の蒸発によって水蒸気の補給を受ける蒸気霧とがある。…

※「沿岸霧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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