日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 沼田一雅(ぬまたいちが)ぬまたいちが(1873―1954) 陶芸家。福井県生まれ。東京美術学校を卒業したのち、フランスのセーブル陶磁器製造所で彫塑的な製陶および釉薬(ゆうやく)製法などを研究、その技法を習得し1903年(明治36)に帰国。09年には母校の教授となり、焼物の世界に彫塑像の分野を切り開いた。代表作に『正木直彦像』(東京芸術大学)がある。54年(昭和29)芸術院恩賜賞を受賞。[矢部良明] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例