油照り(読み)アブラデリ

デジタル大辞泉 「油照り」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐でり【油照り】

風がなく、薄日がじりじりと照りつけて、じっとしていても汗のにじみ出るような天気 夏》「大阪やほこりの中の―/月斗」
[類語]晴天晴れ日本晴れ快晴好天上天気炎天天気・天気晴朗・五月晴れ梅雨晴れ秋晴れ晴れ間日照り蒸し暑いむんむん暑い暑苦しい暑さ焼け付く蒸すむしむしするいきれ人いきれ草いきれ猛暑暑気酷暑極暑激暑厳暑炎暑大暑暑熱炎熱酷熱熱波温気うんき向暑残暑焦熱極熱灼熱しゃくねつむっと熱気蒸れる火照ほて暑中日盛りかんかん照りじっとりじとじとじめつくうだる湿潤多湿

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「油照り」の意味・わかりやすい解説

油照り
あぶらでり

風が弱く、薄い雲に覆われている夏の日の、じっとしていても、脂汗がにじみ出るような暑い天気。脂照りとも書く。からりと晴れ上がって、太陽がじかに照りつける炎天とは違う暑さである。

[平塚和夫]

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百科事典マイペディア 「油照り」の意味・わかりやすい解説

油照り【あぶらでり】

あぶら汗がにじみ出てくるような暑さだが,空はうっすらと雲におおわれ,風はほとんどない天気。気圧配置南高北低の夏型となっていても,すぐ近く前線があるときに多く湿度が大で不快指数が高い。

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世界大百科事典(旧版)内の油照りの言及

【日本列島】より

…一般に夏以外の季節でも,日本付近が移動性高気圧に覆われて,さらに西の朝鮮半島や黄海付近に小さな高気圧があるときは移動性高気圧は停滞して晴天が長続きする傾向がある。日本が小笠原高気圧に覆われ夏型になると,全国的に酷暑,油照り,かんかん照りの日が続くが,小笠原高気圧の周辺にあたる地方では天気が悪く大雨の降ることもある。小笠原高気圧は,おおむね10日程度のリズムで,西に張り出したり東にひっこんだりして盛衰を繰り返す。…

※「油照り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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