油層圧(読み)ゆそうあつ(英語表記)oil reservoir pressure

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「油層圧」の意味・わかりやすい解説

油層圧
ゆそうあつ
oil reservoir pressure

油層内の流体圧力。油層圧は油層の深度地熱,地圧,油層内流体などによって異なる。油やガスを生産する以前の油層圧を初期油層圧と呼び,坑井が完成すれば坑底で測定し,これを坑底圧と呼ぶ。初期油層圧は一般に静水圧に近い圧力を示すが,深度が深くなるにつれて,圧力勾配 (深度に対する圧力の比) が大きくなる傾向がある。また局部的に異常に高い圧力を有することもある。油層圧は産油経過に伴って減衰し,これに伴って排油能力が減少する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android