沸然(読み)ふつぜん

精選版 日本国語大辞典 「沸然」の意味・読み・例文・類語

ふつ‐ぜん【沸然】

〘形動タリ〙
① ぐらぐらと沸き立つさま。
人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)初「彼の大釜の沸然(プツゼン)と、浪立つ中へ、身を踊らして飛び入れば」
② 自然にわきあがるさま。
若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上「ともかくこれは間崎の口にふつぜんと湧いた即興詩であった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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