精選版 日本国語大辞典 「河漢」の意味・読み・例文・類語
か‐かん【河漢】
[1]
※作詩志彀(1783)「凡そ于鱗調の詩は、上(かみ)の数首数聯の格調を主とし、初・盛と中・晩とを別つこと、河漢の如くすべし」 〔孟子‐滕文公・下〕
※和漢朗詠(1018頃)上「三遅に先だってその花を吹けば 暁の星の河漢に転ずるがごとし〈紀長谷雄〉」 〔謝霊運‐七夕詠牛女詩〕
[2] 〘名〙 (形動) (「荘子‐逍遙遊」の「吾聞二言於接与一。大而無レ当、往而不レ返。吾驚二怖其言一、猶二河漢而無一レ極也。大有二逕庭一、不レ近二人情一焉」による語。天の川が天空はるかに果てしなく続いているところから) 人の言葉の、漠然としてとらえどころのないこと。また、そのさま。
※菅家文草(900頃)七・未旦求衣賦「詩云賦云、一文一字、不レ可三風二雲其興一。不レ可三河二漢其詞一」
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