河渡湊(読み)ごうどみなと

日本歴史地名大系 「河渡湊」の解説

河渡湊
ごうどみなと

[現在地名]岐阜市河渡

長良川(河渡川)右岸の川港。河渡宿の東端にあたり、対岸江崎えざき村。長良川の常水時の川幅は五〇間、洪水時には一五〇間に及んだ。江崎村への渡舟は河渡宿で取扱い、水量六合までは舟を出したが、七合からは舟止めとなった。船賃は弘化元年(一八四四)に三割増となり、一人八文・馬一六文となった。渡舟場は字町口まちぐちにあった。文化二年(一八〇五)から一町ほど下流へ下げられたが、のちもとへ戻った。川高札はあるが川会所はなかった。川留めのときは下りの証文付状箱は河渡宿にとどめ、上りは加納かのう宿に川明きまで留置いた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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