河津七滝(読み)カワヅナナダル

デジタル大辞泉 「河津七滝」の意味・読み・例文・類語

かわづ‐ななだる〔かはづ‐〕【河津七滝】

静岡県賀茂郡河津町河津川にかかる七つの滝。釜滝かまだる・えび滝・へび滝・初景しょけい滝・かに滝・出合であい滝・おお滝の七つで、天城峠南方にある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「河津七滝」の意味・わかりやすい解説

河津七滝
かわづななだる

静岡県賀茂(かも)郡河津町にある滝群。河津川上流の滝で、天城(あまぎ)峠の南方に位置する。伊豆地方では滝を「たる」という。上流から釜(かま)滝(高さ22メートル)、エビ滝、蛇(へび)滝、初景(しょけい)滝、カニ滝、出合(であい)滝、大滝(高さ27メートル)の七つの滝をいう。釜滝と大滝のほかは規模が小さい。造瀑(ぞうばく)層はいずれも玄武岩質溶岩で大滝のそばからは温泉が湧出(ゆうしゅつ)する。天城峠から七滝を通り湯ヶ野温泉へは「踊子コース」が設けられている。伊豆大島近海地震(1978)で被災した下田街道の復旧防災工事として1981年(昭和56)に竣工(しゅんこう)した河津七滝ループ橋は、滝とともに新名所となった。

[北川光雄]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「河津七滝」の意味・わかりやすい解説

河津七滝
かわづななだる

静岡県東部,伊豆半島南東部の河津町にあり,河津川渓谷沿いに散在する7つの滝の総称。上流から釜滝,エビ滝,蛇滝,初景滝,カニ滝,出合滝,大滝の7つをいう。エビ滝,出合滝のかわりに二階滝,三養院滝を入れることもある。大滝は高さ 27m,玄武岩の柱状節理の断崖を豊富な水量で落下し,滝壺近くに露天風呂や洞窟風呂がある。河津地方では滝を「たる」と呼んでいる。

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事典・日本の観光資源 「河津七滝」の解説

河津七滝

(静岡県賀茂郡河津町)
静岡県のみずべ100選指定の観光名所。

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