沢田 美喜(読み)サワダ ミキ

20世紀日本人名事典 「沢田 美喜」の解説

沢田 美喜
サワダ ミキ

昭和期の社会事業家 エリザベスサンダースホーム園長。



生年
明治34(1901)年9月19日

没年
昭和55(1980)年5月12日

出生地
東京・本郷

旧姓(旧名)
岩崎

学歴〔年〕
お茶の水高女〔大正5年〕中退

主な受賞名〔年〕
エリザベス・ブラックウェル賞〔昭和35年〕,朝日賞(昭37年度)〔昭和38年〕,世界の婦人賞〔昭和40年〕,総理大臣顕彰〔昭和41年〕,神奈川文化賞(第16回)〔昭和42年〕,ブリッジポート大学名誉法学博士号〔昭和45年〕,勲二等瑞宝章〔昭和47年〕,アデライデ・リストーリ賞(イタリア)〔昭和53年〕

経歴
三菱本家・岩崎久弥長女に生まれる。大正12年外交官・沢田廉三と結婚、世界各国で生活した。戦後間もなく乗り合わせた汽車の網だなから自分の座席混血の赤ちゃんの死体が落ちてきたのにショックを受け、私財を投じて混血児救済に乗り出す。聖公会の信者仲間だったエリザベス・サンダースの遺産5万円の寄付もあり、昭和23年神奈川県大磯町の旧岩崎家別邸に“エリザベス・サンダース・ホーム”を開設、園長兼理事長となる。以来作家パール・バックらの資金協力の下に、約2000人の混血孤児や戦災孤児がこのホームを巣立って行った。28年には聖スラパノ学園を創立、理事長兼園長をつとめる。またキリシタン遺物収集家でもあり、ホームの一角に沢田美喜記念隠れキリシタン資料館が設けられている。著書に「黒い十字架のアガサ」「黒い肌と白い心 サンダース・ホームへの道」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「沢田 美喜」の解説

沢田 美喜 (さわだ みき)

生年月日:1901年9月19日
昭和時代の社会事業家。エリザベス・サンダース・ホーム園長
1980年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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