沛(漢字)

普及版 字通 「沛(漢字)」の読み・字形・画数・意味


7画

[字音] ハイ
[字訓] さわ・さかん・ながれる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(はい)。(はい)と同じく、草木の茂るさまをいう。これを水に移して、水勢のさかんなるさまをいい、また〔孟子、梁恵王上〕「天、油然として雲を作(おこ)し、沛然として雨を下す」のようにいう。また〔管子、揆度〕に「沛澤」の語があり、大沢の意。〔広雅、釈詁一〕に「大なり」とみえる。〔説文〕十一上に川の名とするが、別に声義のある字である。

[訓義]
1. さわ、大きなさわ。
2. さかん、水勢のさかんなさま、流れるさま、雨ふるさま。
3. はやい、はげしい、力のあるさま。
4. 旆(はい)と通じ、はた、とばり

[古辞書の訓]
名義抄〕沛 オホアメ・タマル・カタフク/沛 アグナフ 〔立〕沛 オホアメ・ソソグ・ニブシ・アメサカリ

[熟語]
沛渥沛焉・沛・沛沛乎沛若・沛然沛沢沛騰沛沛
[下接語]
滞沛・沛・汎沛・滂沛

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android