汪 兆銘(読み)おうちょうめい

旺文社世界史事典 三訂版 「汪 兆銘」の解説

汪 兆銘
おうちょうめい

1883〜1944
中華民国の政治家。字は精衛
広東省の生まれ。日本の法政大学に留学中,中国同盟会に加入し,「民報」に健筆をふるった。1911年,摂政醇親王載澧 (じゆんしんおうさいほう) の暗殺に失敗。辛亥革命以後,孫文の側近として中国国民党の結成に参画し,孫文の死後も国民党左派を代表してしばしば蔣介石と対立した。しかし満州事変後は妥協し,1938年国民党副総裁に就任した。抗日戦争が始まると日本と和協を主張して重慶脱出。日本の近衛 (このえ) 声明に呼応し,1940年南京政府を樹立して日本に協力したが,民衆支持を得られず,44年名古屋で病死した。

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367日誕生日大事典 「汪 兆銘」の解説

汪 兆銘 (おう ちょうめい)

生年月日:1885年5月4日
中国の政治家
1944年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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