江戸繁盛記・江戸繁昌記(読み)えどはんじょうき

精選版 日本国語大辞典 「江戸繁盛記・江戸繁昌記」の意味・読み・例文・類語

えどはんじょうき えどハンジャウキ【江戸繁盛記・江戸繁昌記】

全五編五冊。寺門静軒著。天保三~七年(一八三二‐三六)刊。克己塾蔵版。相撲、吉原、両国煙火、浅草寺、混堂(ゆや)戯場(しばい)など江戸市中の繁栄を記し、特に武士僧侶儒者生態をきびしく諷刺したので、天保改革の際、風俗を乱した理由により絶板処分、その後静軒は武家奉公御構の処分を受けた。なお、続編の「繁昌後記」は、生前刊行されず、明治一〇年(一八七七)に刊行された。成島柳北の「柳橋新誌」、服部撫松の「東京新繁昌記」等の影響作も出た。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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