江戸木目込人形(読み)えどきめこみにんぎょう

事典 日本の地域ブランド・名産品 「江戸木目込人形」の解説

江戸木目込人形[人形・玩具]
えどきめこみにんぎょう

関東地方、東京都の地域ブランド。
東京に由来する製法により荒川区足立区墨田区台東区及び埼玉県さいたま市岩槻区で生産された木目込人形。京では、賀茂人形と呼ばれていたが、衣装生地を木の切れ目に、はさみ込んでつくるところから木目込人形と呼ばれるようになり、江戸に伝わった。東京産の人形は、やや細面で目鼻立ちのはっきりした顔が特徴。桐材の粉をふ糊で固めた桐塑原型をつくり、それに布地をぴたりと貼り付けて衣裳を着せたようにつくる。衣裳の布地は一枚で、その下はすぐに原型の胴体であるため、原型づくりが木目込人形の命であり、作風が如実に現れるところである。東京都伝統工芸品。1978(昭和53)年2月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年2月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5026443号。地域団体商標の権利者は、東京都雛人形工業協同組合・岩槻人形協同組合。

江戸木目込人形[木工]
えどきめこみにんぎょう

関東地方、埼玉県の地域ブランド。
東京に由来する製法により荒川区・足立区・墨田区・台東区及び埼玉県さいたま市岩槻区で生産された木目込人形。京では、賀茂人形と呼ばれていたが、衣装の生地を木の切れ目に、はさみ込んでつくるところから木目込人形と呼ばれるようになり、江戸に伝わった。岩槻には江戸時代末期に江戸を経由して伝わったという。埼玉県伝統的手工芸品。1978(昭和53)年2月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年2月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5026443号。地域団体商標の権利者は、岩槻人形協同組合・東京都雛人形工業協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「江戸木目込人形」の解説

江戸木目込人形

東京都文京区、台東区、埼玉県さいたま市などで生産される人形。節句人形や歌舞伎人形、干支人形などがある。製造起源は江戸時代に遡る。国の伝統的工芸品に指定。

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