デジタル大辞泉
「江戸の敵を長崎で討つ」の意味・読み・例文・類語
江戸の敵を長崎で討つ
意外なところで、または筋違いのことで、以前の恨みの仕返しをする。
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精選版 日本国語大辞典
「江戸の敵を長崎で討つ」の意味・読み・例文・類語
えど【江戸】 の 敵(かたき)を長崎(ながさき)で討(う)つ
意外な場所で、または筋違いな事で、昔の恨みの仕返しをする。
[
補注]楳垣実の「江戸のかたきを長崎で」によると、
本来「江戸のかたきを長崎が討つ」で、文政年間(
一八一七‐三〇)に
大坂の
見世物師が江戸で大成功を収め、江戸の
見世物を圧倒したが、間もなく長崎の
細工師の見世物が大坂のそれをしのぐ人気を博したことから出た語という。
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江戸の敵を長崎で討つ
以前に受けた恨みを、意外な場所で、あるいは筋違いなことで晴らす。
[使用例] この頃は江戸の敵に長崎で巡り逢ったような心持ちがする[夏目漱石*虞美人草|1907]
[解説] 江戸と長崎の地理的な遠さによって、物事の意外さや筋違いなことを強調したもの。由来については、文政年間(1818~30)、大坂職人による籠細工の江戸興行に端を発した職人の面目争いで、江戸職人の恨みを長崎職人が晴らしたことから、「江戸の敵を長崎が討つ」という流行言葉ができたとする説(楳垣実)があります。
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