事典 日本の地域ブランド・名産品 「江戸つまみ簪」の解説
江戸つまみ簪[装飾・装身]
えどつまみかんざし
台東区・荒川区・墨田区などで製作されている。江戸時代の初期に、江戸城の大奥で古くなった着物を再利用して、遊び感覚で簪にしたのが始まりという。その後、桃割れや島田髷、花かんざしに愛用され、当時の江戸みやげとしても人気があった。江戸時代中期になると、櫛・簪・楠玉などがつくられていた。基本的には、角と丸につまんでいく。製法は以来ほとんど変わらず、今日までその伝統が引き継がれている。東京都伝統工芸品。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報