江口(大阪市)(読み)えぐち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「江口(大阪市)」の意味・わかりやすい解説

江口(大阪市)
えぐち

大阪市中北部、東淀川区(ひがしよどがわく)の淀川神崎(かんざき)川との分岐点にある地区。平安朝以来、京都への舟運の中継河港として栄えた。文学上名高い寂光寺(じゃっこうじ)(江口の君堂)は1205年(元久2)の創建と伝えられ、僧西行(さいぎょう)と江口の君妙(たえ)女との問答歌で知られる。現在、河岸には染色、製紙、機械工場などが立地し、後背地には市営住宅地が広がる。

[位野木壽一]

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