汁講(読み)しるこう

精選版 日本国語大辞典 「汁講」の意味・読み・例文・類語

しる‐こう【汁講】

〘名〙 昔、客がめいめい自分の家から飯を持参し、主人側は汁だけを出してする饗応。汁。
※桃源遺事(1701)四「むかし世に汁講といふ事あり」

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デジタル大辞泉 「汁講」の意味・読み・例文・類語

しる‐こう【汁講】

来客は各自飯を持参し、主人は汁だけを振る舞う会食汁会

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世界大百科事典(旧版)内の汁講の言及

【闇汁】より

…また,〈汁〉と称した宴会も室町期から行われている。主人役が汁,あるいは汁と菜(さい)を準備し,客はおのおの飯を持参して食べながら歓談するというものだったようであるが,同時にこれは汁講,汁会と呼ばれて一味同心の連帯を確認,強化するための共食の意味をもつようになった。江戸時代になると都市,農村ともにこうした形の共食を行い,それが法令伝達の場ともなった。…

※「汁講」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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