永荒地(読み)えいあれち

世界大百科事典(旧版)内の永荒地の言及

【起返】より

…また起返になった田畑を起返地あるいは起返場所と言う。検地によって石高をつけられた田畑が荒地化した場合,その田畑は永荒(えいあれ)地として登録され年貢賦課の対象から除かれるので,当然年貢収納量の減少を招くことになる。このような現象は江戸時代を通じてあるが,幕府の農政の上でこのことが大きく問題となり,起返を促進するための顕著な施策がみられるようになるのは,だいたい寛文・延宝期(1661‐81)ごろと考えてよい。…

※「永荒地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」