永田岳(読み)ナガタダケ

デジタル大辞泉 「永田岳」の意味・読み・例文・類語

ながた‐だけ【永田岳】

鹿児島県屋久やくの中央部にある山。花崗かこうからなる。標高1886メートルで、東に位置する宮之浦岳(標高1936メートル)に次ぐ九州第2の高峰。ローソク岩と呼ばれる奇岩山間峡谷屋久杉原始林など景観に富む。屋久島国立公園に属する。

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日本歴史地名大系 「永田岳」の解説

永田岳
ながただけ

上屋久かみやく町と屋久町の境界にある。岳では宮之浦岳に次いで高く、標高は一八八六メートル。頂上付近は屋久笹が多い。頂上にかさ石とよばれる巨石があり、石の窟中に益救神の石祠を建て、一品宝寿権現を祀っている。当山は岩山で、とくに頂上に近い北尾根は絶壁に近い。永田村からの登山道に、幅六メートル・奥行一〇メートルほどの岩窟があり、岳参りの人々の宿泊に利用されていた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「永田岳」の意味・わかりやすい解説

永田岳
ながただけ

鹿児島県屋久島(やくしま)のほぼ中央部、屋久島連峰(八重岳連峰(やえだけれんぽう)ともよばれる)中の一峰。標高1886メートルで宮之浦(みやのうら)岳(1936メートル)に次ぐ屋久島の高峰である。鹿児島県熊毛(くまげ)郡屋久島町の旧上屋久町(かみやくちょう)地区と旧屋久町地区の境界をなす。九州内で2位の標高であるが、ほかにも1000メートルを超える高峰が30座以上あり、屋久島は山岳島とよぶにふさわしい。山頂付近の奇岩、山あいの峡谷、屋久杉原生林など豊富な自然がある。周辺部を除く全域が花崗(かこう)岩よりなる。屋久島国立公園に属する。

[塚田公彦]

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