水無月祓・六月祓(読み)みなづきばらえ

精選版 日本国語大辞典 「水無月祓・六月祓」の意味・読み・例文・類語

みなづき‐ばらえ ‥ばらへ【水無月祓・六月祓】

[1] 陰暦六月の晦日に、宮中各地神社で行なわれる祓えの行事。水無月のみそぎ。みなづきばらい。→夏越(なごし)の祓え。《季・夏》
※小右記‐寛弘二年(1005)六月二八日「左衛門府六月秡」
[2] 謡曲。四番目物。観世流。世阿彌作か。下京の男は、播磨(はりま)国室津の女を妻に迎えようとするが、その居所はわからなくなっているので、夏越の祓えの日に賀茂明神に参詣して再会を祈る。そこに狂女がやってくるが、よく見るとそれは自分の尋ねる女だった。二人は連れ立ってわが家へ帰る。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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